八重歯を治して、口元も引っ込めたい！
患者さんは、１０代の女性（学生）です。
「八重歯をきれいにしたい！」
というのが一番の主訴でした。
口元が出てるので、口元が引っ込んでくれたらもっと嬉しい！という希望でした。
【Before】
レントゲン写真で確認すると、
この患者さんの場合、
【診断】
「顎骨と歯の不調和による叢生」
「歯列の前方位による上顎前突」
「下顎の劣成長」
と診断しました。
【治療方針】
１．上の左右の奥歯を２本抜歯をしてスペースを作り八重歯の解消
２．下は非抜歯で叢生を解消
３．次いで、もっと口元を引っ込めたいならば、改めて4本抜歯して上下の前歯を最大限に後方へ移動
という治療計画の下、矯正を進めることにしました。
【治療装置】
マルチブラケットシステム（ハーフホワイトtype）で矯正を開始。
＊ハーフホワイトtype：上下とも歯の表側に白いブラケットを付けて、上には白いワイヤー＆下には銀色のワイヤーを用いたストレートワイヤーによる歯列矯正
【途中経過】 八重歯と乱ぐい歯は半年程度できれいになりました。
結果として、歯並びとしての八重歯はきれいになり一番の主訴は治ったのですが、横顔や口元はあまり変化を示していません。 レントゲンで比較してみましょう。
患者さんとしては、「やっぱり口ゴボも引っ込めて治したい！」という希望でした。
そこで、いわゆる「口ごぼ」を治すために、あらためて４本抜歯（上２本、下２本）を行いました。
上顎では補強として頬側（外側）から奥歯の間にアンカースクリューを植立しました。
あらためて抜歯をしたことでできたスペース分、上下の前歯を引っ込めるというステップに入りました。
【After】
矯正後の状態をレントゲン写真で確認すると、
【保定】 上下ともフィックスタイプ＆クリアリテーナー
【治療期間】 ２年３か月間
【治療費用】 ８１万７３００円
【使用した矯正装置など】
ハーフホワイトtypeのマルチブラケットシステム アンカースクリューを２本 【抜歯】
上の左右の奥歯を２本ずつ小計４本、下の左右の奥歯を１本ずつ小計２本、合わせて計６本抜歯
歯並びがキレイになったことはもちろん、口元や横顔もとてもスッキリさせることができました。 治療前にはあったオトガイ部の緊張やシワも無くなり、お口を閉じるのも楽になったようです。
治療後は、Eラインに収まりきるまではいきませんでしたが、下顎も小さいなりにバランス良く口元もスッキリしたように見えます。
最後に、矯正治療前後の「レントゲン写真」と「口元の写真」の比較をお見せしましょう。
