受け口を治したい!(抜歯あり)
患者さんは、10代後半(二十歳前)の男性(学生)です。
「前歯が反対に噛んでいる受け口を治したい」
「下顎が出て見えて目立つのも、何とかなれば嬉しい」
という希望でした。
【Before】





レントゲン写真で確認すると、


この患者さんの場合、
【診断】
#1.下顎前突に伴う反対咬合
と診断しました。
なお、構成咬合の顎位を取ることは出来ませんでした。

【治療方針】
1.上は非抜歯で、下の奥歯を2本抜歯
2.下の前歯を後方へ引っ込めることで、噛み合わせを改善
という治療計画にて、矯正を進めることにしました。
【備考】
年齢が18歳ということもあり、もう少し成長の様子を見たかったというのが本音です。
幸い身長の伸びはもうすでに止まっていること、前歯の噛み合わせの具合はこの一年ほど変化が無いことを確認できました。 患者さんと親御さんの「早く治したい!」という強い希望もあり、頑張ることにしました。
【抜歯】
下の奥歯を左右1本ずつ(計2本)抜歯
上の埋伏した智歯は様子を見て、必要なら後日抜歯。
【治療装置】
マルチブラケットシステム(スタンダードtype)で矯正を開始。
*スタンダードtype:上下とも歯の表側に白いブラケットを付けて、上下とも銀色のワイヤーを用いたストレートワイヤーによる歯列矯正
【治療開始】


【After】\






途中で、計2か月間の顎間ゴムを使用しています。
【保定】 上下ともフィックスタイプ&クリアリテーナー
【治療期間】 1年3か月間
【治療費用】 74万6千円
(スタンダードtypeのマルチブラケットシステム)
あらためて、矯正治療前後の変化を比べてみましょう。
先ずは、治療前後における口元の変化を比較してみましょう。


矯正治療により、きれいな歯並びと良い噛み合わせを獲得することが出来ました。
合わせて、元々の横顔で下顎全体にあった突出感も減少させることが出来たように思います。