受け口(反対咬合)の
原因と治し方
「下の歯が前に出て見える」「噛みにくい」「横顔が気になる」。
受け口(反対咬合・下顎前突)は、上下の噛み合わせが反対になり、下の前歯や下顎が前に出て見える状態の総称です。
受け口は「歯の傾き(歯性)」か「骨格(顎の位置)」かで方針が大きく変わります。
原因・治療の選択肢を、結論が出る順で整理します。
※最終判断は診断で行います
監修: 院長 佐々木 敦最終更新: 2026.06.18
これって受け口(反対咬合・下顎前突)?
セルフチェック
- 噛むと下の前歯が上の前歯より前に出る
- 横顔で下顎が強く見える気がする
- 前歯で噛みにくい/噛み切りにくい
- 発音が気になることがある
- 顎が疲れやすい
※あくまで目安です。正確には診断が必要です。
受け口(反対咬合・下顎前突)の原因は
3タイプ
- A type 歯の傾き・位置(歯性) 矯正で改善しやすいタイプ
このタイプの特徴
- 上の前歯が内側に傾いている
- 下の前歯が外側に傾いている
- 前歯だけが反対に噛み合っている
改善のしやすさ
- 前歯の噛み合わせを矯正で整えられる可能性がある
- アンカースクリュー等で狙った移動を助けることも
- 噛み合わせの安定まで含めて計画する
- B type 骨格(下顎が前・上顎が小さい等) 矯正単独では限界が出ることがある
このタイプの特徴
- 横顔で下顎が強く前に出て見える
- 家族にも似た口元の人がいる
- 噛み合わせのズレが大きいと言われたことがある
改善のしやすさ
- 下顎の位置(骨格)自体は矯正では変えられず、改善幅に限界が出ることがある
- 骨格性では安易な抜歯がしゃくれ感を強めることがあるため慎重に判断する
- 必要に応じて外科矯正の併用を検討する
- C type 習癖・機能(口呼吸・舌癖など) 機能面も含めて整理
このタイプの特徴
- 舌で下の前歯を押す癖がある
- 口呼吸になりがち
改善のしやすさ
- 舌の位置や口呼吸が歯列や顎の発育に影響することがある
- 必要に応じて機能面への対策も含めて計画する
症例一覧
Before
After 20代女性
受け口(反対咬合)の矯正治療例
Before
After 20代女性
受け口(反対咬合)の矯正治療例
Before
After 40代女性
受け口(反対咬合)の矯正治療例
Before
After 10代男性
受け口(反対咬合)の矯正治療例
※ 治療効果には個人差があります。本症例は当院で実施した治療例の一部であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。
よくあるご質問
Q. 受け口は手術なしの矯正でも治せますか?
歯の傾き・位置(歯性)が主な原因であれば、矯正で改善が期待できる可能性があります。目安として、上下の前歯の先端どうしを合わせて噛める場合は矯正で対応できる可能性があります(構成咬合の確認)。骨格的な要因が強い場合は矯正単独では限界が出ることがあり、外科矯正を併用するケースもあります。原因は診断で切り分けます。
Q. 受け口だと必ず抜歯が必要ですか?
症状名だけで抜歯は決まりません。スペース不足の量、口元・横顔のゴール、噛み合わせの安定性を踏まえて判断します(個人差があります)。
Q. 横顔(Eライン)も整いますか?
前歯の位置が主な原因であれば、横顔の印象が変わる可能性があります(個人差)。骨格的な要因が強い場合は限界が出ることもあるため、現実的な到達点を診断で整理します。
Q. 治療期間・費用はどれくらいですか?
個人差がありますが、全体矯正で1.5〜3年程度が目安です。費用は装置や難易度、補助装置の有無により異なります。詳しくは料金ページをご覧ください。
Q. 治療のリスク・副作用はありますか?
矯正治療には、歯の移動に伴う痛み・違和感、装置による口内炎、後戻り、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯・歯周病リスクの上昇などがあります。効果には個人差があり、診断結果により治療内容は異なります。