ガミースマイルを治して、出ている口元を引っ込めたい!
患者さんは、20代の男性(学生)です。
「笑うと見える歯茎のガミースマイルを治して、出ている口元を引っ込めたい!」
笑うと歯茎(歯肉)が大きく見えて悪目立ちするのが嫌で、合わせて口元が出ているので引っ込めてスッキリさせたい、という希望でした。
【Before】
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前の笑うと歯茎が見える笑顔の口元](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1298b-8-1024x678.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前の横顔&口元](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1293b-6-1024x678.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前の横顔&口元](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1296b-7-1024x678.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前の歯並び](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1276b-1-1024x533.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前の歯並び](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1281b-2-1024x576.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前の歯並び](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_1284b-3-1024x571.jpg)
レントゲン写真で確認すると、
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療する前のセファロレントゲン写真](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0016cepha1-1024x947.jpg)
この患者さんの場合、
【診断】
「上顎歯列の下方位によるガミースマイル」
「歯列の前方位による上下顎前突でオトガイ部のやや列成長を伴う」
と診断しました。
【治療方針】
1.アンカースクリューを使用して上の歯列全体を上方へ圧下
2.次いで、奥歯を抜歯をして、上下の前歯を最大限に後方へ移動
という治療計画の下、矯正を進めることにしました。
【抜歯】
上下の左右の奥歯を1本ずつ計4本抜歯
【治療装置】
上顎にアンカースクリューを計4本とPLASとパラタルバーという付属品を使用。
マルチブラケットシステム(ハーフホワイトtype)で矯正を開始。
![歯の表側に白いブラケット&白色と銀色のワイヤーを用い、アンカースクリューなどを併用した矯正治療](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_3404t1-1-1024x541.jpg)
![歯の表側に白いブラケット&白色と銀色のワイヤーを用い、アンカースクリューなどを併用した矯正治療](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_3411t1-4-1024x656.jpg)
![歯の表側に白いブラケット&白色と銀色のワイヤーを用い、アンカースクリューなどを併用した矯正治療](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_3415t1-5-1024x511.jpg)
*ハーフホワイトtype:上下とも歯の表側に白いブラケットを付けて、上は白いワイヤーで、下は銀色のワイヤーを用いたストレートワイヤーによる歯列矯正
*この方においては、「面長が短くなれば嬉しいな!」という希望もありました。 そこで、下の奥歯の咬合面に青いブロック材を置いて、上の奥歯が圧下されたときに下の奥歯が提出することを防止して、下顔面部の短縮を狙ってみました。 結果から言うと、患者さん的には大満足で終わりました。
【1年経過】 上の歯列全体を圧下してほぼ1年が経過して、ガミースマイルの改善は十分に行われました。 そこで、あらためて上下の前歯を奥へ引っ込めるステップに入りました。 上の歯列においては圧下した分を維持するために当面、アンカースクリューとブラケットやパラタルバーをリガチャーワイヤーで結んでいます。 (治療初期と比べて、アンカースクリューと歯との距離が明らかに短くなったことが見て取れると思います。)
![歯の表側に白いブラケット&白色と銀色のワイヤーを用い、アンカースクリューなどを併用した矯正治療](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_6916t2-2-1024x582.jpg)
![歯の表側に白いブラケット&白色と銀色のワイヤーを用い、アンカースクリューなどを併用した矯正治療](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_6917t2-3-1024x588.jpg)
![歯の表側に白いブラケット&白色と銀色のワイヤーを用い、アンカースクリューなどを併用した矯正治療](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_6920t2-4-1024x617.jpg)
【After】
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後の、笑っても歯茎が見えない笑顔の口元](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0076a-8-1024x678.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後の横顔&口元](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0072a-6-1024x678.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後の横顔&口元](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0073a-7-1024x678.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後の歯並び](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0061a-1-1024x542.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後の歯並び](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0062a-2-1024x624.jpg)
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後の歯並び](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0065a-3-1024x598.jpg)
矯正後の状態をレントゲン写真で確認すると、
![ガミースマイルで口元が出ているのを矯正治療した後のセファロレントゲン写真](https://saa-dental.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0019cepha2-1024x965.jpg)
【保定】 上下ともフィックスタイプ&クリアリテーナー
【治療期間】 2年3ヵ月間
【治療費用】 82万5千円
(ハーフホワイトtypeのマルチブラケットシステム、 , アンカースクリューを計4本、PLAS&パラタルバー、を使用。) 患者さんとしては、「笑っても歯茎(歯肉)が見えなくなり、気持ち良く笑えるようになった!」と。 また、口元が引っ込んですっきりしたので、「なんか小顔になったし、馬面まで治って写真写りもバッチリです!」とのことでした。 皆さんは、どう思われますか?? *上の写真では術前も術後もガミースマイルの写真では、口角が横に開いて自然な笑顔にはなっていません。 そこのところは申し訳ないです。 女性の方だと割と自然な笑顔を写真でも出来る方が多いのですが、男性の場合はどうしても笑顔が下手で口角が横に開くソーシャルスマイルになってしまう方がほとんどです。
今回、先に4本抜歯をして矯正治療を進めています。 でも今だったら、「まずは抜歯せずに上の歯だけ装置を付けて圧下させて、ガミースマイル改善の目途がついてから抜歯をして下にも装置を付けて・・・」という流れで治療を進めたいたと思います。