矯正をした後の保定
矯正後はキレイを維持する保定
きれいな歯並びを保つため、(人には知られずに、コッソリと)努力してもらいます。
矯正後の保定
矯正をした後に、欠かせないのが保定です。
ブラケット(装置)を外して、代わりに保定装置に換えます。
ワイヤーで歯の裏側から固定するタイプと、マウスピース(リテーナー)を装着するタイプの大きく二通りがあります。
当院では、日常生活が楽なように、裏側からのワイヤー固定を選択するのが普通です。
その上で、1年に一度、定期健診を兼ねて診させてもらいます。
どのくらいの期間、保定するの?
保定期間は、最低でも2年間です。
保定の間に、キレイになった歯並びの状態で新しい組織への改造が進み、安定して行きます。
より長い期間保定した方が、より安定度が高まります。
もしも後戻りを示しても、後戻りの程度がより小さくて済むことになります。
当院では、
「最低2年間は保定を頑張ろう!
2年後の時点で、とりあえずもう少し続けても良いですよ、という気持ちであれば、飽きるまで付けておいて!
飽きたら外すから。。。」
という説明をしています。
保定装置
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日常の生活にできるだけ負担が掛からないよう、歯の裏側へのワイヤー固定を選択することが多いです。(下の写真)
歯にワイヤーを接着剤で直接くっつけてしまう方法です。
表側からは一切見えません! 必ずすぐに慣れます!
固定するときには、歯を一切削りません。
しかし、歯磨きの難しい所を作ることになりますから、歯磨きを頑張るとともに、定期健診で専門的なケアを受けることが大事です。
クリアリテーナーというマウスピースタイプのものもあります。(上の写真)
単独ですることもあれば、ワイヤー固定との併用で用いることもあります。
クリアリテーナーだけで保定している場合、しっかり頑張って使わなければいけません。
ついつい忘れてしまうことになると、後戻りが起きてしまい、せっかくの治療の成果が台無しになってしまうこともあります。
後戻り
どのぐらい保定したら100%安定して、絶対大丈夫と言えるのでしょうか?
矯正が終わった時点で歯並びはキレイになっていますが、当然まだ安定していません。
そして、大事なことは、最初の歯並びが悪い状態は、気に入らなかったかもしれないけれど、体は遺伝情報その他で完成していた、ということです。
ですから、保定が不十分だと元の状態に戻ろうとする力が働き、せっかくきれいになった歯並びが再び乱れてくるのです。(これが、後戻りです)
矯正の慣例として、2年から3年の間しっかり保定しましょう!という考え方が普通です。
ただ2年では、完全に安定しきれていないことが多いようにも思われます。
問題は、何年保定したらどのくらい安定する、という情報が分からないことです。
一応、2年間の保定としていますが、より長い期間保定した方が、周囲組織の改造が進み、より安定度が高まります。 ということは、2年以上、長期に渡って固定した方が安定度が増すのは当然でしょう。
もしも後戻りを示しても、後戻りの程度がより小さくて済むことになります。
もしも、後戻りが起きたときに、
「これぐらい全然気になりません」 と言ってもらえるのか?
「そこがすごい気になるんです・・・」 と言われるのか?
これは分かりません。
そして、気になるから治したいと言われたら、矯正装置を付け治して再治療しなければいけません。
ですから、事情の許す限りできるだけ長い期間の保定を勧めます。
そして先々、もしも保定を外すことになれば、
「リテーナーを寝るときだけでも装着してくれ!」
というお願いをして外します。
親知らず
先に記したように、後戻りは親知らずがあってもなくても起きる恐れがあります。
ただ、親知らずが存在すると、後ろから押してきて前歯がデコボコなどに戻るリスクが高くなるのです。
だから、減らせるリスクは減らしましょう!という考え方から、機会と決心がつけば、親知らずを抜いて欲しい!というお願いをしています。
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**矯正のエトセトラ**
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